ナスの豆知識 | Terra ロジカルシンキングが学べる食育機関 テラが教える茄子の基礎知識
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ナスの豆知識

いよいよ7月も終わり、厳しい暑さが続いていますね。

今回はそんな夏にピッタリの野菜「ナス」の豆知識を紹介します!

◆暑い夏に嬉しい「ナス」の効果

〇体を冷やす
「ナス」の成分の90%は水分で、その十分な水分と果肉に含まれるカリウムが、体を冷やし、のぼせやほてりを解消してくれます。

〇食欲不振を解消
ナスに含まれる「コリン」という水溶性ビタミン様物質には、胃液を分泌して消化を助ける働きがあり、夏バテの時の回復食として役立ちます!
また、この「コリン」は血圧やコレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ働きもあると考えられています。

〇ぬか漬けで疲労回復
ナスはぬか漬けしてよく食べられますが、この発酵したぬか床には、ビタミンB群やカルシウム、鉄、乳酸菌、食物繊維、塩などが含まれており、
特にビタミンB1には食欲増進や、疲労物質をつくりにくくする効果があると考えられています。
スポンジ状になっているナスの果肉は、多くの成分を吸収できるため味が染み込みやすく、ぬか漬けと相性ばっちりです♪

◆その他の栄養素

〇ナスニン
ナスといえば皮の青紫色が特徴的ですが、この色素は「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールの一種アントシアニンによるものです。
これは、コレステロール値を低下させる効能が認められているため、
高血圧や脂質異常症、血管のトラブル予防に効果的です!

このアントシアニンは水溶性のため、長時間加熱すると色素が抜けてしまいます。
鮮やかな色を残すためには、

・短時間で加熱する
・油で皮をコーティングする
・皮目から焼く

この3つがポイントです!

〇クロロゲン酸

ナスのアクの正体はこの「クロロゲン酸」で、
これはポリフェノールの一種です。
抗酸化作用があり、美肌効果や老化予防効果などが期待できます!

水にさらす場合は10分ほどで、なるべく短めにしましょう。

また、油で加熱調理をする場合は水にさらす必要はありません。
切り口に塩をふるい、アクを含んだ水が出てきたらペーパータオルなどで拭き取りましょう。

〇選び方・保存法

ナスの選ぶ時のコツは

・ツヤがあり、色が均一なもの
・ガクと実の間が白や薄紫色など、実の紫色と変化しているもの
・トゲが鋭く、ガクが反り返っていないもの

を選びましょう。

また、保存の際はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
ナスは低温に弱く、長期間保存すると固くなってしまうため注意が必要です!

〇黒い斑点や変色
ナスが古くなってくると、種が黒く見えることがあります。
しかし、これは腐っている訳では無いので食べても問題ありません!

また、果肉が茶色くふやけたものは、低温障害を起こしたものです。
ナスの原産地がインドなので、
冷蔵庫の中での長時間保存が、この低温障害を引き起こすことがあります。
歯切れが悪く、苦味も強くなっているため、その部分は取り除いて早めに食べましょう!

 

今回紹介した「ナス」の旬は、7月~9月。
ハウス栽培で一年中手に入りますが、本来は代表的な夏野菜です。

「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉がありますが、
これは、「秋ナスはおいしいので嫁には食べさせない」という少しいじわるな解釈と、
「涼しくなる秋にナスを食べて、体を冷やしてはいけない」という解釈がよく知られていますね。

いずれにしても、ナスが古くから日本人の食生活に浸透していることが良く分かります。

このように私たちの生活に親しまれてきた「ナス」を食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう♪

 

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