玉葱は栽培、食用含めて歴史が古い野菜の一つで、紀元前5,000年頃には
ペルシャ地方で食べられていた記述が残っています。
そして、紀元前2,500年頃には古代エジプトで栽培されていました。
さて、現代においては家庭でも用途の広い玉ねぎですが、
栄養学や食医療法の分野では、こんな場合にオススメとされています。
・疲れやすい、疲れている場合
・夏バテ・食欲不振の場合
・コレステロール値が高めな場合
・生活習慣病が気になる場合 ・・・・・など
◆玉葱は疲労回復に何故、効果が期待できるのか?
玉ねぎには、『硫黄化合物(アリシン)』が多く含まれています。
アリシンはビタミンB1と結合して、アリチアミンという物質に変化するのですが、
エネルギーの変換&疲労物質の代謝を促進してくれるビタミンB1の吸収促進と働き自体の持続を延長してくれるのです。
同じ成分を持つ、ニンニクも疲労回復やスタミナ増強に効果が期待されるというのも、
主にアリシンがビタミンB1の持続時間を伸ばしてくれる為だと言われています。
ただ、玉ねぎ自体にはビタミンB1はさほど多く含まれないので、
玄米や豚肉・舞茸・卵・大豆などビタミンB1を多く含む食材と組み合わせて摂取するようにするとより効果が期待できます。
◆玉葱は何故、血液サラサラ&冷え性改善に期待できるのか?
タマネギに含まれる硫黄化合物には、「硫化プロピル」という成分もあります。
硫化プロピルは息を吸うだけでも体内に吸収することができると言われるほど非常に気化しやすい性質があります。
硫化プロピルが空気に触れて酸化することでトリスルフィドに、長時間の加熱によってセパエンという物質に変化していきます。
トリスルフィド、セパエンはコレステロールには、中性脂肪・悪玉コレステロールを低下させる作用があり血液サラサラ作用は
生の時よりも高くなるとされています。
玉ねぎには硫化プロピルのほか血流改善効果が期待されるアリシン(硫化アリル)などの硫黄化合物が含まれて、
玉ねぎを食べると血液がサラサラになると言われるのはこの硫黄化合物たちの働きが大きいとされています
血液がサラサラになり血流改善されることで、動脈硬化予防・心筋梗塞・脳梗塞などの予防効果が期待できるとされていますし、
冷え性の改善なども効果が期待されています。